第5回アジアEST地域フォーラム
2010年08月23日 - 08月25日
バンコク(タイ)

UNCRD は、タイ天然資源環境省、日本環境省、国連アジア太平洋社会経済委員会(UN/ESCAP)との共催で、「持続可能な交通の新たな 10 年へ」というテーマのもと、標記フォーラムを開催しました。この会議には、アジア 22 カ国の環境、運輸・交通、保健関連の政府高官、専門家、国際機関や研究機関など 200名以上が参加し、アジア地域の交通について政策対話を行いました。第 5 回となる今回のフォーラムは、持続可能で低炭素な交通を推進するための政策や技術・制度的な方策、公共交通の利用促進、資金調達メカニズム、グリーン物流などについて各セッションでとくに議論されました。

2日間の議論の末、参加した 22 カ国の代表は、今後 10 年間の具体的な EST 推進の達成目標を示した「バンコク宣言2020」に合意しました。これはアジアにおいて総合的な交通に関する具体的目標と達成までの時間設定を示した初めての宣言となり、今後のフォーラムにおいて各国の EST 進捗状況を確認する目安となります。2030 年までには、アジア地域の人口の半分以上(約 27 億人)が都市に住むと予測されており、これは都市における急速な交通通需要の増加を示唆しています。持続可能な開発のため、この「バンコク宣言 2020」が今後 10 年にわたりアジア各国の政府や交通・運輸の関係者の意思決定に反映されていくこと期待されています。

今回のフォーラムの会議概要とアジア地域の政治的合意文書である「バンコク宣言2020」は、ともに国連持続可能な開発委員会第 19 会期(CSD19)にアジア地域からのインプットとして提出されました。これは、CSD19 の交通分野における「国連事務早朝報告書」の中でも正式に言及され、アジア地域の取り組みが世界で広く認識されることになりました。次の第 6 回フォーラムは、2011 年 12 月にインド・ニューデリーで開催する予定です。

「バンコク宣言 2020」の4つの戦略と 20 の目標のキーワード



1. 不必要な移動の回避と移動距離の短縮に向けた戦略
目標1:土地利用・交通計画
目標2:複合利用開発
目標3:情報通信技術(ICT)

2. より持続可能な交通手段への転換戦略
目標4:非動力交通(NMT)
目標5:公共交通
目標6:交通需要マネジメント(TDM)
目標7:都市間旅客・貨物輸送

3. 交通対策・技術の改善戦略
目標8:運輸燃料と技術
目標9:基準設定
目標10:点検・整備(I/M)
目標11:高度道路交通システム(ITS)
目標12:貨物輸送

4. 横断的な戦略
目標13:安全性
目標14:人々の健康
目標15:大気質および騒音
目標16:気候変動とエネルギー確保
目標17:社会的公平性
目標18:資金調達
目標19:情報と意識啓発
目標20:研究機関とガバナンス




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