第4回 「都市環境と交通」集団研修コース
2007年10月1日 - 11月11日
名古屋、鎌倉、東京ほか

UNCRDは独立行政法人国際協力機構(JICA)と共催で、環境保全型交通体系(EST)などの交通政策を通じた都市環境の改善を目的として、標記研修コース(全5回)を実施しています。

第4回目となる今回の研修には、アンゴラ、ブラジル、チリ、中国、コロンビア、グアテマラ、シリア、タンザニア、タイ、ベトナムの10カ国から都市環境や交通政策に携わる中堅行政官11名が参加しました。 

UNCRDではESTの主要な課題として、 (1)沿道大気環境モニタリングおよび評価、(2)自動車排ガス規制と標準、(3)車検、(4)燃料品質、(5)交通計画と需要管理、(6)交通騒音管理、(7)土地利用計画、(8)人と環境にやさしい都市交通インフラ整備、(9)道路安全・整備の9項目を挙げています。今回の研修では、これらの9項目に関する講義および演習、日本や諸外国の事例紹介のほか、行政機構、自動車製造工場、警察、自動車排気ガス測定局、天然ガス燃料供給施設、研究機関、車検場などの見学に加え、日本で初めて実施された名古屋市のガイドウェイバスや東部丘陵線(リニモ:リニアモーターカー)などの新交通システムの視察も行いました。

現地視察として訪れた鎌倉市では、約17万人の人口に対し年間約1 , 8 0 0 万人もの観光客が訪れるために起こる同市の交通渋滞を取り上げ、 鎌倉市役所の担当者の説明を交えつつ、その解決策として建設された七里ガ浜・由比ガ浜のパーク&レールライド関連施設などを視察しました。 また東京都では、整備された都市交通網を実際に利用し、環境省、国土交通省および運輸政策研究所の担当者から講義を受けました。

さらに、研修生の間で意見交換を行い、各自の課題を明確化するとともに、今後必要となる対策戦略に関して議論し、持続可能な交通の導入に向けた方向性を設定するためのアクションプランを作成しました。 その中には、左記の9項目の課題を6項目に再構築した上でのコンパクトシティの実現に関する政策や、自転車専用道路の設置と自国 において新設されたバス高速輸送システム(BRT)との相互利用による自動車利用抑制策など、各国の状況に沿った個性的なアクションプランが見られました。

今日の交通需要の増大を抑制することは、社会経済的に難しい問題ですが、環境保全と調和した取り組みを実施することが必要です。 研修生は、自国の情勢を十分に考慮した上で、今回の研修で学んだことを活かしながら問題解決を図り、持続可能な都市環境の実現に積極的に取り組んでいくことが期待されます。

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