第1回中央アジア地域資源を活かした内発的地域経済開発研修コース
2008年03月3日 - 04月5日
名古屋、岐阜、東京

中央アジアは、1991年の独立以降、各国とも市場経済化を進めた結果、中央と地方、都市部と農村部における格差は拡大しています。特に主要な産業やエネルギー・鉱物資源のない地方農村部では、既存産業の衰退や失業者の増加を招いています。 このような格差を是正し、バランスのとれた地域開発を実現することが重要な課題となっており、さらに人間の安全保障の観点から、貧困層に対する保護とエンパワメントの両面における施策を講じることも必要とされています。

そこでUNCRDは、標記研修コースを独立行政法人国際協力機構(JICA)と共催で開催し、内発的地域開発の必要性について理解を深め、各地域の特性や資源を最大限に活用した経済活性化に必要な施策や事業を立案・実施できる行政官の育成を目標としました。 第1回目の今回はカザフスタン、キルギス、タジキスタン、ウズベキスタンの4カ国から、国および地方自治体の職員9名が参加しました。

研修では、 講義や視察を通じて、 自国(州・市町村)の現状・課題の明確化、内発的地域開発の概念やその促進のために必要な知識や技術の習得、学んだ手法やノウハウの自国での適用性の分析、アクションプランの作成などを行いました。 研修プログラムは「地域開発概論」「内発的地域開発」の2つのモジュールを軸に構成され、「地域開発概論」では、日本の地域開発の変遷や経験について学び、「内発的地域開発」では、地域資源を生かした内発的地域開発振興策、地域資源の特性と活用、特産品のマーケティング手法などについて学ぶ一方、農業協同組合やアンテナショップといった行政が実施している支援策の現場を視察しました。 ケーススタディとして、地元特産のトマトを使用してケチャップを手づくりしている岐阜県の明宝レディースや道の駅「明宝」、福祉政策と観光振興を結びつけたユニークな地域振興を進めている愛知県旧足助町を訪れ、その取り組みについて学びました。研修成果として作成された行動計画では、キルギスの研修生が、現在担当しているJICAのプロジェクトの方向性と本研修内容が合致していることから、日本の一村一品運動の経験やノウハウを隋所にとりいれた実行可能性の高いアクションプランを作成しました。 UNCRDは今後も中央アジア諸国において内発的地域開発が活発に展開されるよう支援を続けていく予定です。

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