第5回 人間の安全保障を重視した地域開発プロジェクト形成研修
2009年07月6日 - 08月12日
名古屋、大分ほか

背景と目的
UNCRDでは「人間の安全保障」を、持続可能な開発を妨げる経済的、環境的、社会的、文化的な脅威を取り除くと同時に、 脅威に対するコミュニティの抵抗力を強化させることと定義して、開発途上国における貧困の緩和と地域開発戦略のための国家目標に「人間の安全保障」の視点を取り入れるべく努力を続けてきました。開発途上国においては、様々な開発計画が策定され、実施されてきていますが、地域性に合った開発計画が策定されずに失敗した例が少なくありません。貧困や紛争の危険と隣り合わせの弱者の視点から、これまで以上に「人間の安全保障」の観点に立った「人々を中心に据え、人々に確実に届く」開発計画の策定が必要との認識から、2005年度から標記研修を立ち上げ今回がその最終回となります。

研修期間
2009年7月6日-8月12日

研修場所
名古屋、大分ほか

研修対象者及び人数
ラオス、ミャンマー、フィリピンの3カ国から開発計画やプロジェクト計画策定を担う行政官及びNGO職員の計の計7名。

研修内容
研修プログラムは「導入・総論」「移動する人々と紛争管理」「参加型計画・評価手法」「生計の安全保障」「まとめ」の5つのモジュールで構成されました。講義においては、まず人間の安全保障というアプローチの基本的概念や定義、地方/地域開発における取り組みが紹介されました。引き続き、持続可能な生計、地域資源を生かした内発的地域振興、移動する人々の脆弱性ついての講義が行われたほか、紛争管理、参加型農村調査法(PRA)、プロジェクト・サイクル・マネジメント(PCM)についてのワークショップも行われました。視察では、岐阜県郡上市明宝の第三セクターを活用した地域づくりや、大分県日田市大山の一村一品運動の先がけとなったNPC運動や湯布院のまちづくりについて学びました。最後に研修成果として、「ラオスにおける貧困マッピング」「ミャンマー中部乾燥地帯農村部における持続可能な農業のための研修と実演指導」「フィリピン中部ミンダナオ地方紛争地域における人間の安全保障の推進」など、「人間の安全保障」の観点に立って作成されたアクションプランの発表が行われました。研修を通じて「人間の安全保障」に対する理解を深め、そして「人間の安全保障」の観点からのプロジェクト計画能力を習得した研修生が帰国後、アクションプランの実施を通じて、各国・地域の発展に寄与することが期待されます。

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