第3回JICA/UNCRDチリ「都市システム開発」研修コース
2001年09月17日 - 10月27日
名古屋、水俣 ほか

第1回研修では都市問題を総括的に概観し、第2回研修は都市交通に重点を置き、「持続可能な都市交通システム」のための適切な管理・運営方法などを検討しました。第3回目の今回は、未だ環境対策が十分でない大・中都市において、観光開発に伴う水質汚濁やゴミ問題などの都市公害が深刻化している状況を踏まえ、中央・地方政府の中堅行政官13名を対象に、都市環境問題に焦点をあてた研修を実施しました。

研修生は、講義や現場視察、グループワークショップなどを通じて日本やアジアにおける都市環境問題への取り組みを分析し、チリへの導入の可能性を検討するとともに、代替案の提案を行いました。人間の安全保障のための効率的かつ公正なサービス提供のあり方やコミュニティを主体とした環境改善活動の重要性について、アジアの事例等が取り上げられました。

さらに、実際に事業を遂行している愛知県の担当者を招聘し、日本の地方自治体で採用された、もしくは現在実施されている地域開発手法と都市環境対策について紹介し、チリでの適用可能性について議論しました。また、滋賀県での琵琶湖水質保全に向けた取り組み、東京都の自動車公害対策、三鷹市における住民参加型まちづくり、碧南市の資源ゴミの分別収集、水俣市の地域再生への取り組み、宮崎県綾町の照葉樹林都市づくり、などを現地視察・調査しました。

このような研修の成果をもとに、研修生は各自、地域開発と都市環境マネジメントのためのアクションプランを作成しました。「スラムの居住環境改善対策」「都市環境管理の充実と市民参加の促進」「先住民総合開発プログラム」などがその例です。この研修で学んだことを活かして、研修生が今後チリにおいて、行政や企業、市民に環境意識の向上の重要性を訴え、地域レベルで環境対策を検討し、またそのための情報収集・公開を行うことによって、市民とともに都市環境問題に取り組んでいくことが期待されます。

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