エワソ・ンギロ北部流域開発計画策定ワークショップ(2006)
2006年07月26日 - 07月28日
イシオロ(ケニア)

UNCRDアフリカ事務所は、ケニアの乾燥・半乾燥地域(ASAL)に属するエワソ・ンギロ川北部流域開発公社(ENNDA)の総合開発計画策定に向けた能力開発のため、2004年以来国内研修を実施してきました。 能力開発にあたっては、ENNDA計画担当者や開発管理担当者の地域計画策定だけでなく効果的な政策形成および実施のための分析技術に焦点が当てられました。

ASALの地域環境はもろく、そこで生活するコミュニティの暮らしを支えるには限りがあります。 地域の乏しい資源をめぐる争いや環境汚染が進み、状況は悪化しているなか、いかに潜在的な自然資源を利用して効果的な地域開発の枠組みを構築し持続可能な開発を行うかが課題となっています。

また、この30年間に多くの人々が人口の密集した高地から、新たな定住耕作地を求めてASALへ移り住んでおり、この人口移動は更なる問題を引き起こしています。ひとつ目は、新たな移住者は零細農家が多く、その耕作方法がASALコミュニティで営まれてきた遊牧民の牧歌的生活を崩壊し、その結果として、限られた土地の用途を耕作地、牧草地、水源とするかについてコミュニティの間で対立が生じていることです。二つ目は、環境が壊れやすい土地とには向かない零細農家の土地利用方法により、環境が悪化していることです。

このような課題の解決に向けて、土地利用と環境管理のための新たな対応が必要であり、さらに、牧草地と水源の利用と管理をめぐる対立を制御するために、適切な政策の枠組みが必要不可欠です。UNCRDは、適切な総合地域開発計画の枠組みを策定に向けた技術的援助を行うことにより、持続可能な方法で地域の自然資源を利用することができ、平和と調和の中でともに生きるコミュニティを実現することができるようENNDAを支援しています。

地域における貧困、環境汚染、平和構築のためには、対立の危険性や環境汚染や貧困の規模を査定し、課題を解決するための適切な政策の枠組みを構築する必要があります。しかし、ENNDAの計画担当者はデータ収集や分析の能力および、総合地域開発のための枠組み策定の組織的な能力が必ずしも高いとはいえません。こうした背景をふまえ、UNCRDは、ENNDAの要請に基づき人材育成能力及び組織的な能力の発展のための技術的な支援を行ってきました。

標記セミナーは、計画担当者が集めたデータを調査・分析することを目的として、ENNDA計画担当者や各地域の部局長など19名が参加し、 (1)計画担当者により集められたデータを評価・調査し、 (2)各計画部門のデータ間に発生する誤差などの課題の特定し、 (3)特定されたデータ上の誤差を埋めるための追加的なデータ収集のための時間管理を行い、 (4)ENNDA総合地域開発計画策定に向けた議論を繰り広げました。

ここで育成された人材により、地域の課題解決に向けた適切な総合地域開発計画の枠組みが構築されることが期待されます。

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