第8回アフリカ地域開発研修コース
2003年02月19日 - 03月22日
ジュジャ町(ケニア)

UNCRDアフリカ事務所は、国際協力事業団(JICA)ケニア事務所、国連開発計画(UNDP)ケニア事務所、アフリカ人造り拠点(AICAD: African Institute for Capacity Development)と共催で、行政官の地域開発計画のための技術や能力の向上を目的に標記研修コースを開催しました。研修には、アフリカ11カ国(エチオピア、ガンビア、ガーナ、ケニア、レソト、ナミビア、スワジランド、タンザニア、ウガンダ、ザンビア、ジンバブエ)から中堅行政官ら24名が参加しました。

今回は、これまで行ってきた研修コースを見直し、前回の研修に参加した研修修了生からの提案や意見を反映させながら、研修のカリキュラムや講習方法、講義項目などを改善して実施しました。全7つのモジュールから成る今回の研修のうち、モジュール2では新しい講義としてアフリカの地域開発計画の概念とアプローチ法に関する講義が加わり、モジュール3では地域開発のテーマ別課題等に関するカリキュラムが再構成されました。また、モジュール4ではアフリカ各国の開発のためのNGOとの連携について、モジュール6では費用便益や評価方法を含むプロジェクト計画とマネジメントについてのパネルディスカッションが新たに加わりました。このような変更によって、今後のアフリカにおける地域開発に重要とされるテーマ(ジェンダー、地域紛争解決、リモートセンシングなど)を網羅し、更なる研修内容の充実を図ることができました。

講義やパネルディスカッション、現地視察などを盛り込んだ今回の研修では、講師と研修生の間で活発な意見交換が行われるよう「アウトプット志向参加型」の研修法が採用されました。この研修法では講師から研修生へ、研修生から研修生へ、研修生から講師へ、の3方向から技術や知識などを習得する研修スタイルがとられています。 これは、最初に研修教材を使い講師から研修生に講義を行う。次に研修生はそれぞれの国の事例や経験を元にグループ討論を行う。グループ討論ではそれぞれの課題を議論、分析し、その解決策を探る。そして研修生は講師や他の研修生に、自分達のグループでの提案を発表し、グループ討論で出された意見や解決策を伝えていく、という手法です。この手法によって、研修生は積極的に研修に参加することができ、また実際に自国の抱えている問題について議論し、解決策を導きだすことができました。 さらに研修の最後には、研修生が今回学んだことを自国における職場の同僚等に伝えることができるよう、研修パッケージが配られました。

地域開発計画のための能力育成に向けたこのような参加型アプローチは、アフリカの地方分権化のために必要とされる手法であり、また民主主義と安定した経済運営を実現するためアフリカの指導者が提唱している開発イニシアティブ「アフリカ開発のための新パートナーシップ(NEPAD)」の実施にとっても重要です。NEPADはアフリカが自らの未来のために自らが設定した開発アジェンダに基づくものであり、貧困削減、持続可能な開発、人材育成、良い統治などによる真の民主化を目指し、国際社会との間で相互利益と共同責任に基づくパートナーシップを追求しています。UNCRDが実施している研修では、NEPADの概念を尊重し、必要な知識や技術を与えるだけでなく、持続的な開発のための参加型民主主義の意義を伝えることも目的のひとつとしています。

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