第36回 地域開発国際研修コースフォローアップ事業
持続可能な開発と人間の安全保障に関するセミナー
2008年09月23日
コロンボ(スリランカ)

UNCRDでは、毎年開催している「地域開発国際研修コース」において、研修生が作成した行動計画の実現を支援するため、研修修了生の現場でフォローアップ事業を展開しています。今回は、スリランカで農村部の貧困削減に取り組む研修修了生を対象に標記セミナーを開催しました。

スリランカは、ミレニアム開発目標(MDGs)の指標の多くが目標到達の軌道上にあり、国家の体力を示す基礎的な統計値が南アジア諸国の中では突出しているものの、農村部での貧困が足枷となり国家全体としての生活水準の改善が遅れており、生活費補助、小企業支援、職業訓練、起業支援、雇用支援などの多様な施策によって農村部での貧困を削減する取り組みを進めています。

セミナーでは、第36回地域開発国際研修コース研修修了生が作成した農村部の貧困削減に関する問題点を踏まえた行動計画の発表、UNCRDから、内発的地域振興論、農業協同組合及び農業普及員制度、住環境の改善や愛知県地方計画に関する講義が行われ、特に参加者の関心を引きつけた大分県の一村一品運動や大山町のNPC運動に関連して、住民主体の地域開発についてUNCRDに数多くの質問が寄せられたほか、貧困削減に携わる行政担当者が抱える課題や施策のあり方について活発な意見が交わされました。

UNCRDはこのセミナーの中で、農村部の貧困を効果的に削減するための具体的な方策として、所得水準で区分された貧困層を施策の対象とする現在の定義を改め、持続可能な開発や人間の安全保障が支援の対象としている最も弱い立場にある人々を対象とすべきことや、日本の農業普及員制度を例に挙げ、地域開発に地域住民を巻き込むことの重要性を強調し、行政と地域住民が意思疎通を密にすることなどを提案しました。

UNCRDとスリランカ政府国家建設省、サムルディ局が共催したこのセミナーには、政府やサムルディ局職員のほか、農村部で貧困削減に従事する関係者ら45名が参加しました。

UNCRDでは引き続き、フォローアップ事業を通じて、研修修了生の行動計画の実現を支援していきます。

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