第34回 地域開発国際研修コースフォローアップ事業
地方から都市への人口移動に関するセミナー
住民参加による都市計画と住環境改善に関するセミナー
2007年05月3日 - 05月5日
ティンプー(ブータン)、ウランバートル(モンゴル)

UNCRDでは、毎年開催している「地域開発国際研修コース」において、研修生が作成した行動計画の実現を支援するため、研修修了生の現場でフォローアップ事業を展開しており、今回はブータンとモンゴルで標記セミナーを開催しました。

ブータンの首都ティンプー市では、地方から都市への人口移動が急激に進んでいることから、住環境整備と併せて、農村の活性化による都市への急激な人口移動を抑制する政策が求められています。

セミナーでは、第34回地域開発研修コース研修修了生が作成した人口移動に関する問題点を踏まえた行動計画の発表が行われた後、UNCRDから内発的地域振興論や日本の一村一品運動に関する講義、きのこを活用した地域活性化策の事例紹介が行われました。

豊かな自然に囲まれたブータンでは、需要が高く高値で取引されるきのこの栽培が農民の生計を向上させる地域資源として活用できることから、UNCRDはセミナー終了後に作業部会を立ち上げ、きのこを活用した内発的地域振興策についての議論やきのこ栽培現場の視察を行うとともに、公共事業省と農業省の協力によるきのこ栽培技術の農家への普及、農家のグループ化、集荷・出荷方法、マーケティング方法など具体的な取り組みを検討しました。 こうした内発的地域振興が推進されることで、農村部の貧困が軽減され、農村から都市への急速な人口移動の緩和に繋がることが期待されます。

UNCRDとブータン公共事業省が共催したこのセミナーには、公共事業省職員のほか、地域開発に携わる関係者ら25名が参加しました。

モンゴルでは1992年に市場主義経済へ移行した後、急速な都市化により人口の約半数が首都ウランバートル市に集中するに至りました。このため、ウランバートル市では深刻な住宅難とゲル地区と呼ばれる貧困層による不法占拠の拡大で衛生状態や治安の悪化が懸念されています。

こうした事態を打開するため、アジア開発銀行(ADB)による住宅融資の提供、ゲル地区の最貧困層を対象にしたインフラ整備や住宅改善、雇用創出を含めた包括的な住環境改善計画が進められており、これら計画を住民主導で成功に導くための行動計画が地域開発研修コース研修修了生らによって作成されました。

UNCRDではこの行動計画の実現を支援するため、モンゴル国立建設・都市開発・公共事業センター(NCCUDPU)と都市開発リソースセンター(UDRC)とともに標記セミナーを開催し、モンゴル政府やNCCUDPU、ウランバートル市やその他の自治体職員、住民組織の代表、大学教授など約40名が参加しました。

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