第32回 地域開発国際研修コースフォローアップ事業
持続可能な都市開発のための都市計画・区画整理事業に関するセミナー
2005年03月9日
ジョグジャカルタ(インドネシア)

UNCRDでは、毎年行っている地域開発国際研修コースにおいて、研修生が作成したアクションプランの実現を支援するため、研修修了生に対して現地でのフォローアップ事業を展開しています。 今回は、インドネシアのスレマン県で区画整理事業に取り組んでいる研修修了生を対象に、標記セミナーを開催しました。

ジョグジャカルタ特別州の州都ジョグジャカルタ市での急速な都市化に伴い、幹線道路に隣接する県にも都市化の波が押し寄せています。 その結果、もともとは農業地帯であったスレマン県においても都市化の影響を受け、幹線道路に沿っての帯状開発や農業用地の商業用用地や宅地への無秩序な転用が行われています。 こうした事態に対応するため、研修修了生は地域開発国際研修コースで学んだ日本の区画整理事業の経験や参加型まちづくりのノウハウを取り入れ、「スレマン県における持続可能な都市開発のため区画整理事業の促進」と題したアクションプランを作成しており、UNCRDはこのアクションプランの実現を支援するため、現地でセミナーを開催しました。

セミナーにはスレマン県をはじめとするジョグジャカルタ特別州内の自治体職員、NGO、住民代表、都市計画の専門家および学生など約60名が参加しました。 始めにUNCRDが日本の都市計画や土地区画整理事業に関する講義、住民参加型の日本のまちづくりに関する事例紹介を行い、引き続き研修修了生によるアクションプランの発表、国土開発研究所職員によるインドネシアにおける区画整理事業の法制度面についての発表が行われました。 発表後のディスカッションでは、現在の無秩序な都市化の進行に歯止めをかけるためにも区画整理事業は不可欠だとの認識を再確認する一方で、土地の登記不備の問題や区画整理事業に対する住民の理解不足など、アクションプランを実施する上での障害も指摘されました。 こうした問題を解決するために、国土開発研究所、ジョグジャカルタ特別州内の自治体、ガジャマダ大学その他の研究機関、民間の都市開発業者、NGOおよび住民など各々の代表をメンバーとした区画整理事業を促進・支援するためのセンターの立ち上げを提案したところ、国土開発研究所が職員を配置し、センター発足に向けての調整を始めると明言しました。 近い将来、実施体制が確立されることで、研修修了生のアクションプランの実行性がより高まることが大いに期待されます。

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