ネパールEST国家戦略 第1回関係者協議会
2014年04月30日
カトマンズ(ネパール)

EST国家戦略は、国ごとの特性に合わせた具体的なEST実現目標を設定し、実施を図るもので、EST国家戦略の策定は、アジアESTイニシアティブの中でも重要な活動の一つです。UNCRDは、バンコク宣言2020、バリ宣言に掲げられたESTの実現を具体的に進めるため、ネパールのEST国家戦略策定のための技術的支援を始めました。

UNCRDと日本環境省の財政支援のもと、ネパール・インフラ交通省が主導機関として他の関係省庁・機関、政策立案担当者、研究者、学術機関、NGO、民間事業者等と連携をとり、戦略の策定に取り組む中、4月に第一草案が完成し、これについての第1回関係者協議会が開催されました。協議会には、策定に携わる様々な機関から約60名が参加しました。

ネパールEST国家戦略は、3つのテーマを柱に構成されています。第1のテーマは、都市交通、市内交通、地方交通、つまり国の様々なレベルにおける交通対策・課題全般です。第2のテーマは、自動車燃料経済、エネルギー安全保障、グリーン物流で、交通の経済性、環境性、国家生産力への貢献に着目しています。第3のテーマは、気候変動とレジリエンスで、持続可能性についての取組み及び課題を取り上げます。

ネパールEST国家戦略(2015-2040)の掲げる目標は、ESTの導入によって持続可能で活力ある社会を築くことです。この目標のもと、次の9つの項目が統合された交通システムの実現を目指します。すなわち、(1)経済効率(例:一人・1回あたりの旅行にかける時間とお金、燃費)がよく、(2)技術的な信頼性(例:適正な車検制度の導入、交通機関の安全性及び正確性)があり、(3)全ての人のためのアクセシビリティー(老若男女、障害のあるなしを問わず全ての人が安全な交通手段を使って必要な社会サービスを利用できること)を確保し、(4)ドライバー中心から人を中心とし、(5)誰もが利用しやすい値段で、(6)高い安全性を保ち、(7)社会的包括性があり、(8)気候変動・災害に対してレジリエントで、(9)環境に優しい交通システムです。

今回の協議会で出された様々なコメントを反映させて、ネパールEST国家戦略の最終草案の調整を行い、2015年秋の完成を目指しています。

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