第4回生物多様性を活かした地域開発研修コース (2013)
2013年09月17日 - 10月19日
愛知、石川ほか

背景と目的
2010年10月名古屋市において生物多様性条約第10回締約国会議COP10が開催されることを機に、UNCRDは、独立行政法人国際協力機構(JICA)、愛知県、名古屋市と共催で、途上国の中核的地方自治体の中堅行政官を対象に、標記研修を立ち上げました。


COP10は2010年生物多様性目標に関して国際社会が成し遂げてきたことを報告する場であるとともに、「名古屋議定書」と「愛知ターゲット」の採択により、2010年以降の新たな目標が設定され、生物多様性に関する国際的な大きなステップとなりました。COP10併催の生物多様性国際自治体会議では、都市や地方自治体が果たすべき役割の重要性が確認され、生物多様性管理に関して都市間の連携を強化することで地球規模の課題に対処していくことの必要性が世界的に認識されました。今回の第4回研修は、COP10及び生物多様性国際自治体会議の成果を研修に取り込みながら、生物多様性を活かした地域開発を進めるための能力強化を目的に実施しました。


研修対象者と人数
コロンビア、東ティモール、マレーシア、メキシコ、ベトナムの5ヶ国の地方自治体等の職員8名


研修内容
研修では、研修生の自国(地方自治体や地域)の生物多様性に関する現状・課題分析、講義や視察を通じた生物多様性を活かした地域開発のために必要な知識や技術の習得、自国への適用性の分析を行いました。研修内容は、「生物多様性条約」「生物多様性国家・地方戦略」「生態系と生物多様性の経済学(TEEB)」を導入部分に置き、実践的には「内発的地域開発と生物多様性」「里山イニシアティブ」「エコツーリズム」「持続可能な生産と消費」「生物多様性と災害/気候変動」等について学ぶ一方、主な事例研究として、長久手あぐりん村で地産地消、石川県で里山、藤前干潟で干潟の役割、あいち海上の森センターで住民参加と行政の役割、ソニーの森や味の素 バードサンクチュアリで企業の取組みについて、視察・調査しました。


研修の後半で、研修生は自らのアクションプランを提案し、他の研修生やコーディネーター、講師等と議論を重ねて、「バべ国立公園の湿地の活用による生物多様性の持続可能な利用」(ベトナム)、「生物多様性の持続可能な利用による地域開発に関するセミナーの開催」(東ティモール)、「採掘活動により負の影響を受けた地域特有の生物多様性の回復」(メキシコ)、「在来果樹の保全」(マレーシア)等の各アクションプランを策定しました。いずれも生物多様性を保全又は回復しながら、持続可能な形で利用することにより、地域住民の生活水準を高めることを狙いとしています。アクションプランは研修生が帰国後、さらに議論され実行に移されます。その進捗状況は、フィードバックシートとして後日提出される予定です。

Copyright(C) 2001-2017 United Nations Centre for Regional Development - Nagoya, JAPAN | ご利用規定 | プライバシーについて | お問合せ | サイトマップ