都市システム開発三角協力研修
2001年10月29日 - 10月31日
サンタフェボゴタ(コロンビア)

チリ国際協力庁およびコロンビア国際協力庁は、コロンビア開発省、UNCRDの協力により、21のラテンアメリカ・カリビアン(LAC)諸国の政府・地方自治体職員100名を対象に、標記研修を実施した。この研修は、これまで行ってきた「チリ都市システム開発研修」(4頁参照)の研修修了生が、LAC諸国に対してその成果を普及させることを主な狙いとしたものであり、第1回研修生の発案により開催された。

都市開発および大都市化をテーマとした本研修では、日本やチリの経験から学んだり、参加者間で意見やノウハウの交換を行うことを通じて、職員や組織能力の向上を図った。LAC諸国は、大部分が歴史的・文化的背景に類似点が多く、スペイン語圏であるという共通点もあり、情報交換には有利な条件が揃っている。今回は第1回目ということもあり、議論はやや抽象的なものであったが、研修生はそれぞれの経験や共通のテーマについて議論し、検討することができた。

研修終了後、研修生は現地の「新世紀交通」(Trans Milenio)の試乗を行った。これはバス専用レーンを2台連結のノンステップバスが基幹路線を走るものであり、バス停もプラットホームと改札を持つシステムである。バスはこれまで民間によって運営されていたが、交通渋滞や大気汚染をもたらしたことによる反省から、市の施策として昨年から導入されたシステムである。まだ路線も短いことや、今までの民間のバスが住宅街に入り込んでいることなど、問題点は残されているが、公共交通機関が人々の間に信頼を取り戻し、自動車社会への移行にブレーキをかけたことなど、研修生にとって色々と参考となる点が見られた。


(プロジェクト概要)

「日本−チリ−コロンビア三角協力研修:ラテンアメリカ都市圏の戦略的管理」

標記研修コースは、ラテンアメリカおよびカリブ海諸国の中では経済開発が比較的進んでいるチリの国際協力庁(AgCI)により提案されました。自国の技術的専門知識とUNCRDと国際協力事業団(JICA)が1999年から実施している「チリ都市システム開発研修」への参加から得た知識を近隣諸国と分かち合いたい、という意図に基づいています。

同コースは、AgCI、コロンビア国際協力庁(ACCI)、コロンビア開発省との共催で、2001年10月にコロンビアで実施します。研修期間は3日間、参加者数は80名程の予定で、「チリ都市システム開発研修」の終了生を研修指導者として起用します。UNCRDは、研修内容への助言および研修教材の作成を担当します。

同コースをモデルケースとして、将来同様の研修コースが開催されることが期待されています。

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