シンガポール共同研修プログラム:都市および地域開発計画管理に関する研修コース(2001年)
2001年06月4日 - 06月15日
シンガポール

UNCRDアフリカ事務所は、2001年6月4日から16日まで、シンガポールにおいて、シンガポール外務省とシンガポール国立大学との共催で都市開発・地域開発の計画および管理に関する研修コースを開催しました。この研修コースはアジア・アフリカ地域間交流プログラムの一環として計画・実施されたもので、アフリカ諸国の都市および地域開発管理能力を高めることをねらいとしています。

具体的には、(1)参加者がアフリカ諸国の直面する広範な都市問題についての知識と理解力を深める、アフリカの計画担当者にシンガポールの都市管理の成功事例から学ぶ機会を提供する、(2)アフリカとアジアの計画担当者間で意見交換と経験の共有を促進する、(3)アフリカとアジアの研修・計画機関の間の連携体制を整備・強化することにより南南協力を推進する、の4点を目的としました。

アフリカ計画担当者は、増え続ける人口に対する住宅・雇用などの基本的サービスの提供、都市イ ンフラの改善、都市環境の保全など多くの都市問題に直面しています。アフリカの政策担当者や計画担当者はこれらの問題に対処するため、都市活性化と都市間協力体制の整備を行うことにより持続可能な開発を目指すという先進的な都市・地域開発政策に着手しました。この開発政策の最大の 特徴は、人材育成を通して地元計画機関の能力育成を強化することにより人間中心の都市開発 戦略を促進することです。このプロセスを通して、地元コミュニティ、地方自治体、民 間組織、NGOなど関連組織間のパートナーシップを形成し、経済発展、貧困緩和、雇用創 出、社会および経済的不平等の緩和を目指します。

このような目的達成のため、UNCRDアフリカ事務所はシンガポール外務省との共催で当研修コースを実施し、アフリカの計画担当者にシンガポールの都市および地域開発計画管理の成功事例から学ぶ機会を提供しました。参加者はアフリカ5ヶ国(ボツワナ、エチオピア、ケニア、ナミビア、タンザニア)から選出された都市および地域計画分野の知識と経験を備えた上級都市計画・地域計画担当者の9名です。また研修終了後は計画策定プロセスに参加した貴重な経験を職場の同僚らと共有することが期待されています。

研修内容は、シンガポール国立大学教授陣による講義、シンガポール政府や国家機関の現地視察などであり、参加者は、住宅開発協会、都市再開発庁、国土交通庁、環境省、国立公園協会、町議会などを訪問する同時に、大量高速輸送システムや公共住宅などを見学しました。さらに外務省により社交の機会が設けられ、シンガポールの娯楽や社会について理解を深めることができました。

最終日には、各参加者が自国の都市および地域開発管理に関するケーススタディを発表し、これに基づいて活発な意見交換と有意義な経験共有が行われました。参加者はシンガポールにおける都市および地域開発の計画・管理から学び得る点を、(1)明確な意識を持った強力なリーダーシップの存在、(2)十分に組織化された行政機構と行政サービスの有効性、(3)十分な計画準備、実施、監視する体制、(4)総合的立法体制と法律制度の厳格かつ適切な実施の有効性、(5)透明で責任の所在が明らかな行政の有効性、の5点にまとめました。

閉会式では、デヴィッド・チュア・シンガポール外務省技術協力次長が、UNCRDの活動を賞賛し、UNCRDとシンガポール外務省のパートナーシップを歓迎すると同時に、アフリカの効果的で持続可能な社会経済プログラムや事業を促進するための能力育成をシンガポール政府が支援することを約束しました。

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