ボゴタ・クンディナマルカ地域開発政策・計画への人間の安全保障評価導入プロジェクトワークショップ
2006年10月5日 - 10月6日
ボゴタ(コロンビア)

人間の安全保障実現に向けた取り組みにおいては、社会的弱者が必要としていることに対処し、開発戦略に統合することが求められています。 多くのラテンアメリカの国々において、人間の安全保障への配慮は大きな課題と認識されているものの、地域開発政策や計画を通した人間の安全保障実現に向けた取り組みはまだ限られています。 ラテンアメリカ地域における人間の安全保障上の主な課題としては、貧富の差が大きいこと、社会的格差、人口の不均衡、摩擦、暴力などが挙げられ、貧困と失業、不十分な行政サービス、自然資源の劣化、暴力、地域間格差などが、地方政府が人間の安全保障を実現する際の障害となっています。

このような状況において、2005年以来、UNCRDラテンアメリカ事務所は、独立行政法人国際協力開発機構(JICA)コロンビア事務所とともに、持続可能な開発への脅威やコミュニティが不安定となる要因、地方政府・コミュニティにおける課題や不安への対応能力の不足を明らかにするため、人間の安全保障アセスメントに関する共同事業の構築・実施を行い、地域開発政策や計画に盛り込むボゴタ市およびクンディナマルカ地域の取り組みを支援しています。 このプロジェクトには、UNCRD人間の安全保障グループが1999年以来アジアの国々において実施してきたプロジェクトの手法・経験や、UNCRDラテンアメリカ事務所が、人間の安全保障の重大な課題に対応するため、地方政府や地域開発機関の能力向上に向け、2001年以来形成してきた協力関係が生かされました。

プロジェクトの中心となった多くの利害関係者による標記ワークショップには、国家レベルや地方レベルの行政職員、NGO代表、学術関係者、ボゴタ・クンディナマルカにおける人間の安全保障関係の民間団体や2国間・多国間組織などから60人が参加し、 ボゴタ・クンディナマルカにおける(1)研究成果の発表と議論、(2)主な人間の安全保障上の課題についての共通理解、(3)人間の安全保障の取り組みの推進とアセスメントの実施に向けたネットワークの構築、(4)人間の安全保障アセスメント実施に向けた準備の確認、が行われました。

この中で、人間の安全保障の概念とUNCRDの人間の安全保障アセスメント手法の構成と考え方の導入、UNCRD人間の安全保障グループがカンボジア、インドネシア、ラオス、フィリピン、タイで実施してきた人間の安全保障アセスメントの経験と成果のまとめ、 人間の安全保障に関する7つの要素(経済、環境、衛生、食料、政治、コミュニティ、個人)についてのボゴタ・クンディナマルカにおける状況に関する研究内容、についての発表や、クンディナマルカ地域116の自治体とボゴタ市21の地域に関する分析が行われました。 また、ボゴタ・クンディナマルカの各自治体、中央政府の代表と学術関係者から構成された4グループに分かれて行った班別作業において、ボゴタ-クンディナマルカにおける人間の安全保障アセスメント導入準備計画が策定され、多くの社会的弱者グループへの対応や人間の安全保障に関する課題に関連した計画や事業の実施の必要性が確認されました。

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