第2回生物多様性を活かした地域開発研修コース (2011)
2011年10月2日 - 11月3日
愛知県、石川県ほか

背景と目的
2010年10月名古屋市において生物多様性条約第10回締約国会議COP10が開催されることを機に、UNCRDは、独立行政法人国際協力機構(JICA)、愛知県、名古屋市と共催で、途上国の中核的地方自治体の中堅行政官を対象に、標記研修を立ち上げました。本研修は2010年を初回に2012年まで全3回実施する予定です。COP10は2010年生物多様性目標に関して国際社会が成し遂げてきたことを報告する場であるとともに、「名古屋議定書」と「愛知ターゲット」の採択により、2010年以降の新たな目標が設定され、生物多様性に関する国際的な大きなステップとなりました。COP10併催の生物多様性国際自治体会議では、都市や地方自治体が果たすべき役割の重要性が確認され、生物多様性管理に関して都市間の連携を強化することで地球規模の課題に対処していくことの必要性が世界的に認識されました。
今回の第2回研修は、COP10及び生物多様性国際自治体会議を研修の一部として取り込みながら、生物多様性を活かした地域開発を進めるための能力強化を目的に実施しました。

研修期間
2011年10月2日−11月3日

研修場所
愛知県、石川県ほか

研修対象者及び人数
チリ、中国、エクアドル、フィリピン、インド、マレイシア ベトナムの7ヶ国から、地方自治体の職員7名

研修内容
研修では、研修員の自国(地方自治体)の生物多様性に関する現状・課題分析、講義や視察を通じた生物多様性を活かした地域開発のために必要な知識や技術の習得、自国への適用性の分析を行いました。研修内容は、「生物多様性条約」「生物多様性国家・地方戦略」「生態系と生物多様性の経済学(TEEB)」を導入部分に置き、実践的には「内発的地域開発と生物多様性」「里山イニシアティブ」「エコツーリズム」「生物多様性と災害/気候変動」について学ぶ一方、事例研究として、長久手あぐりん村で地産地消、石川県能美市で里山、名古屋市の藤前干潟や東山の森で都市における生物多様性の保全と持続可能な利用を視察・調査しました。
研修の後半で研修員はアクションプランを作成し、議論を重ねました。主なアクションプランとしては、「サバの生態系保全に関するアクションプラン」「生物多様性の保全と活用はケソン市の次世代への推進力」「都市の緑を増やし保全:キトにおける住環境改善のための機会」「パンジャブ地方の住民参加による生物多様性の保全・管理・持続可能な利用」等々が注目をあびました。いずれも生物多様性を保全しながら、持続可能な方法で利用することにより、地域住民の生活水準を高めることを狙いとしています。
アクションプランは研修員が帰国後、さらに議論され実行に移され、その進捗状況は、フィードバックシートとして後日提出される予定です。

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