第1回 環境的に持続可能な交通研修コース (2009)
2009年09月28日 - 11月7日
名古屋、京都、東京ほか

背景と目的
UNCRDは、独立行政法人国際協力機構(JICA)と共催で、2004年度から5回にわたり都市環境と交通研修コースを実施し、都市環境と交通問題に携わる行政官を育成してきました。2009年度からは環境保全型交通体系(EST)を学ぶことを目的としながらも、より交通問題に焦点をあてた人材育成を行うこととなり、標記研修(全3回)を実施することになりました。研修生は帰国後上部組織や関係機関にアクションプランを提出し、ESTの政策や手法が自国で導入されることを目指しています。
研修期間
2009年9月28日−11月7日
研修場所
名古屋、京都、東京ほか
研修対象者及び人数
フィリピン、ベトナム、モンゴル、インド、スリランカ、パキスタンおよびトルコの7カ国からESTを担当する中堅行政官など計9名。
研修内容
UNCRDでは、ESTの主要な課題として、@健康への影響、A交通安全及び道路の意地、B交通騒音規制、C社会的公平とジェンダーの視点、D公共交通計画と交通需要管理(TDM)、E非動力交通(自動車などに依存しない交通)、F人と環境にやさしい都市交通インフラ、Gよりクリーンな燃料、H道路沿道環境モニタリング及び評価の強化、I自動車排出ガス規制・車検、J土地利用計画、K情報基盤の強化・啓発活動・市民参加の促進の12項目を挙げていますが、研修ではこれらの項目を対象とした専門家による交通や都市環境に関する講義及び演習、日本や諸外国の事例を使っての事例発表に加えて、行政機構、自動車製造工場、警察、自動車排気ガス測定局、リサイクルバイオ燃料化施設、研究機関、車検場などの施設及び日本で初となるガイドウェイバスや東部丘陵線(リニモ:リニアモーターカー)といった新交通に関する視察を行いました。
また、視察先として訪れた京都では、家庭やレストランから排出される廃食油(使用済みてんぷら油)のバイオ燃料化施設を、東京では第41回東京モーターショー2009を見学し、電気自動車やハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、燃料電池電気自動車などの環境対応車を通して、日本の最先端の技術や自動車メーカーの環境問題に対する取り組みを学ぶことができました。
研修中盤では、これまでの研修内容を振り返りつつ、研修生の間でESTに関する経験・技術的専門知識に関する意見交換や、過去・将来の自国のEST政策をマトリックスを使って整理しました。研修の最後には、持続可能な交通の導入に向けてアクションプランを作成し、政策立案・策定内容の向上を図りました。 交通需要の増大は社会経済的な発展に不可欠ですが、環境保全と調和していく必要があります。研修生には、自国の情勢を十分に踏まえた上でこの研修で学んだことを活かして問題解決を図り、それぞれの上部組織や関係機関に持続可能な交通政策についてのアクションプランの提出がなされることが期待されます。

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