地域主導型地域開発セミナー
2003年02月9日 - 03月1日
名古屋 ほか

開発途上国では地方分権化が進められてはいるものの、政府の主導による地域開発政策や事業の効果が貧困層や社会的弱者にまで十分に届いていない場合が多く、地域が主体となって積極的に地域開発事業に取り組む必要性が高まっています。そこでUNCRDは、国際協力銀行(JBIC)および国際協力事業団中部国際センター(JICA-CBIC)が実施する標記セミナーへの協力を通じ、地域開発過程における課題や問題点を指摘し、必要な助言や指導を行い、諸問題に対処するための解決策を探ることによって、途上国の行政官の能力向上を図りました。 このセミナーには、バングラデシュ、ブルガリア、インド、インドネシア、ジャマイカ、マレーシア、ペルー、フィリピン、ルーマニア、スリランカ、タイ、ベトナムの12カ国から地域開発事業に携わる中央・地方行政官ら計18名が参加しました。

地域主導型地域開発は、地域が持っている様々な資源を最大限に活用し、同時にその地域に住む人々のネットワークを育みながら、人々が開発のプロセスに参加するという、草の根からの地域開発です。 このセミナーでは、地域主導型地域開発の概念を理解し、特に各主体(地域住民、地方行政組織、中央政府など)の役割と連携の在り方に重点を置き、事業の成功の秘訣、課題の克服方法などについて認識を深め、各国の地域開発事業を発展させることを主な目的としました。

今回のセミナーは、地域主導型地域開発の概念と含意、日本のまちづくりの思想と戦略、途上国における開発政策のパラダイム・シフトなどに関する講義、日本の地方自治体による地域主導型地域開発事業の取り組みを学ぶための現地視察、研修生による自国の事例発表と意見交換、グループ討論、そしてアクションプランの作成と発表から構成され、研修生は、日本の経験だけではなく、それぞれの国の経験を互いに理解し共有することを通して、地域主導型地域開発事業の計画、実施、運営管理などに必要不可欠な要因について学びました。 具体的には、愛知県足助町の地域資源や高齢者を活かした地域づくり、長野県浪合村の教育を中心とした地域づくり、岐阜県八幡町の自然資源(水)や歴史的環境(街並み)を活かした地域づくり、岐阜県明宝村の生活改善運動や女性の起業活動などを視察し、研修生にとって、実際の現場で取り組む自治体関係者や地域住民と直接意見や情報を交換することができ、何よりも生きた教材となりました。

今後研修生がそれぞれの自国で、今回のセミナーで学んだことを活かし、地域が主体となって推進する地域づくりを展開していくことが期待されます。

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