スリランカにおける人間の安全保障アセスメントワークショップ
2005年12月20日 - 12月21日

2005年12月20日-21日 コロンボ(スリランカ)


スリランカは「人間開発報告書2005」において人間開発指数(HDI)が0.751を記録し、93位にランクされています。 これは他の南アジア各国やアジアの中所得国と比較しても決して低い数値ではありません。 しかしながら、今でも続いている内戦、国の一部における慢性的貧困、2004年12月に大きな被害をもたらした津波などにより、人間の安全保障が脅かされています。スリランカ国内の開発関係者も、緊急に人間の安全保障の問題に取り組む必要性を認識しています。従って、同国では現行の政策、プログラム、プロジェクトをより人間の安全保障に配慮したものにするため、適切な枠組みを構築し、実施していくことが求められています。

このような背景から、UNCRDは、独立行政法人国際協力機構(JICA)スリランカ事務所と、標記ワークショップを共催しました。 ワークショップには、政府機関、NGO、学術機関、二国間・多国間機関の関係者が参加し、経験や意見の幅広い交換を通して、スリランカの開発において人間の安全保障の視点を取り入れる必要性が再確認されました。

ワークショップでは、北部と東部における紛争、地方(農村)部の貧困、都市部の貧困、プランテーション労働者の生活状況、津波被災地域について取り上げられました。 後の議論セッションでは、人間の安全保障の視点を既存の社会影響評価に組み込む方策、および「人間の安全保障レポート」(NGO「人道援助団体ネットワーク組織(CHA)」発行)の拡充の可能性について議論されました。 その他、貧困削減や紛争解決、慢性的な社会的弱者に対する政策に人間の安全保障の考え方を取り入れる必要があるということが確認されました。 特に、政策実施の監視と評価が不十分であると考えられており、その改善の必要性が指摘されました。

今後とも、スリランカ政府やNGOと引き続き論議を重ね、人間の安全保障の視点の導入、人間の安全保障アセスメントの骨組みを構築していきます。

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