カンボジアにおける人間の安全保障評価に関するワークショップ
2005年02月7日
プノンペン(カンボジア)

UNCRDはカンボジア開発資源研究所(CDRI)と共催で、標記ワークショップを開催しました。 このワークショップは、(1)人間の安全保障の理解、(2)人間の安全保障評価方法とラオスでの評価結果を基にした同評価モデルが、カンボジアで適用できるかの検討、 (3)人間の安全保障の概念の有効性と応用についての検討、 (4)人間の安全保障評価を最も必要とする地域・課題別の明確化および主要人物や協力組織の特定、 (5)人間の安全保障評価実施に向けた戦略の検討、(6)人間の安全保障に関わる問題を開発計画や地域の事業へ取り入れることを狙いとした地方政府研修に関連する課題の明確化を目的に実施され、 CDRI、独立行政法人国際協力機構(JICA)、世界銀行の職員および地域のコンサルタントなど14名が参加しました。

はじめに、UNCRDが人間の安全保障の概念の進化と準国家レベルでの人間の安全保障概念の導入と取り組みについて説明し、カンボジアにおける人間の安全保障概念の有効性などについて、活発な意見交換が行われました。 引き続きCDRIが、平和構築と紛争解決に関する研修を実施している平和開発センター(CPD)の活動について発表しました。今後、人間の安全保障の研究は既存のCPDの活動と連動する予定であり、紛争後再建、食料安全保障に関する懸念などの人間の安全保障に関する課題について議論が行われました。

さらにUNCRDにより、ラオスの人間の安全保障評価について説明が行われました。人間の安全保障の問題の規定方法、政府職員の調査参加により生まれた調査結果に対するオーナーシップおよび県・郡レベルの地方政府職員の人材育成の努力の3点が強調され、カンボジアとラオスの状況の違いを考慮した上で、カンボジアにおける人間の安全保障の憂慮事項に関する様々な議論が行われました。 また、準国家レベルでの憂慮事項の特定、評価結果に対する政府のオーナーシップを向上させるための協力のあり方、国別の研修戦略の開発などに議論が及びました。

最後に、(1)貧困と脆弱性に対する既存の研究や戦略を基にした「人間の安全保障に関わる憂慮事項」に関する背景調査、 (2)地方政府と非政府組織で実施される人間の安全保障評価、 (3)上記2段階を基礎とした長期研修戦略の策定の3段階で構成された人間の安全保障の評価方法の発表が行われ、UNCRDとCDRIとの協力関係の可能性について話し合いが行われました。

CDRIはこのワークショップの内容を踏まえ、カンボジアにおける人間の安全保障についての戦略を策定する予定です。またUNCRDとCDRIは、人間の安全保障評価に関する共同戦略を策定するために、再び話し合いの場をもつことを計画しています。

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