ワークショップ「食糧の安全保障」
2001年08月6日 - 08月11日
プノンペン(カンボジア)

食糧確保が農村住民の重要課題となっているカンボジアにおいて、UNCRDは同国王立農業大学(RUA)と共催で標記ワークショップを開催しました。食糧確保のための参加型行動研究と計画に焦点が置かれ、カンボジア中央省庁や州政府部、州立農業学校などから計50名が参加し、RUAが行っています。同国の農業開発に向けた国家政策・戦略の策定に関する研究を援助することがこのワークショップの主な目的とされ、第1部 : 住民のニーズを取り入れた食糧確保に関する計画策定のための参加型行動研究、第2部 :プロジェクト計画とコミュニティ参加型行動計画、の2部構成で行われました。

ワークショップで注目すべき点のひとつは、視覚を重視した分析方法を実施したところ、食糧確保には「十分な食糧」と「栄養価の高い食糧」が必要である、という参加者間で一致した見解が得られたことでした。

また、村人や指導者がこのワークショップに積極的に参加したことも、大きな特徴でした。村の担当者や代表者らが、ワークショップの開会式や閉会式に出席したり、ある講座において、今回のワークショップの最終成果とされる、食糧確保のためのプロジェクトについて、意見や批評などを述べました。さらに、村の灌漑用施設の復旧・向上、安全な水の入手方法の改善、土壌の改善、などに関するプロジェクトの実施は、コミュニティを主体としたプロジェクトの中でも特に優先されるべきものである、と言及しました。

RUAやUNCRDの職員とともに実施した現地調査では、参加者自身が用意した資料をもとに聞き取り調査を行いました。参加者は4つのグループに分かれ、各グループ1つの村を担当し、それぞれ10家庭で調査を実施しました。このグループ演習は、調査後に、収集したデータや統計を参加者が容易に整理・分析できるよう、コンピュータを使って行われました。さらに今回のワークショップでは、参加者の理解をより高めるため、英語の講義をクメール語へ同時通訳したり、英語とクメール語で書かれた研修資料やグループ討論ガイドを使用しました。

このようにワークショップの内容の充実を図ることによって、RUA職員やカンボジア政府関係者の食糧確保に関する研究・調査能力の向上を目指しました。

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