第5回ラオス地域振興研修ワークショップ
2004年04月26日 - 05月8日
フエイサイ(ラオス・ボケオ県)

UNCRDは、国際協力機構(JICA)と連携し、ラオス政府計画協力委員会(CPC)と共催で標記研修コースを実施しました。 ラオスの県・郡レベルの地域開発担当者を対象とするこの研修は、ラオス人の講師によりラオス語の研修教材を用いて行われ、開発計画やプロジェクト管理能力の強化、貧困緩和、人間の安全保障の向上を目指しています。 今回の研修はミャンマー、タイと国境を接するラオス北部のボケオ県内の郡役場職員を対象に開催されました。 ボケオ県は、ゴールデントライアングルの一角として麻薬が生産され、また中国とタイを結ぶ幹線道路の通り道となるなど、様々な人間の安全保障を脅かす脅威に直面していることから、今回の研修の対象地として選ばれました。

この研修は前回同様、人々のニーズを反映した持続可能な地域開発を目標に、郡レベルの地域開発実務者を対象として実施されました。 本研修は、クンバン(村落郡)レベルでの計画手法などを習得すること、またチームワーク方式の研修を通じて複数の分野にまたがる計画チームが効果的に機能することを目的としています。 クンバンとは幾つかの村を開発目的のために束ねた、郡以下の単位です(現在行政機能は付与されていない)。 郡役場職員の能力向上は、地方分権が進む中、ラオス国家成長貧困削減戦略(NGPES)を推進するためにも必要不可欠となっています。

今回の研修には、ボケオ県下の5つの郡から34人の研修生と、4人のオブザーバー(ルアンパバーン県役場2名、同県に於けるUNDPプロジェクトから2名)が参加しました。 郡からの参加者は、知事又は副知事を筆頭に、計画統計局、公衆衛生局など関連局職員、ラオ女性同盟代表で構成されました。

研修は(1)基本講義、(2)各郡からの現状発表、(3)参加型計画手法による村での計画実習、(4)地域開発プロジェクトの現地視察、(5)行動計画策定の5部から構成されています。 これは、ただ単に講義を聴くのみならず、講義や演習を通して得た知識やツールを実際に活用し、クンバン開発計画をつくり上げるというプロセスを研修生が踏むことで、研修効果がより研修生自身のものとなることを期待したものです。 また、地域開発プロジェクトの視察は、計画のデザイン手法や、実施、運営に関する実情を把握することで、今後の地域開発計画立案・実施の参考としてもらうことを意図して行われました。 研修の最後に、研修生はそれぞれが所属する郡における行動計画を準備しましたが、これは行動計画の発表を通じて、研修内容と研修後の実施に密接なつながりを持たせることをねらいとしたものです。

研修後に行われたアンケートでは研修の有益性を評価した回答が数多く寄せられ、特に「開発戦略と貧困削減」「郡開発計画」「村落開発基金」「人間の安全保障と地域開発」「プロジェクトサイクルマネージメント」などの講義が高い評価を得ました。 この研修コースは今後さらに2年にわたり、JICAのラオス国内研修プログラムの一環として実施される予定です。

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