第4回ラオス地域振興研修ワークショップ
2003年10月27日 - 11月8日
タラート(ラオス)

UNCRDは、国際協力機構(JICA)、ラオス政府計画協力委員会(CPC)と共同で、標記研修コースを実施しました。 この研修は、開発計画やプロジェクト管理能力の強化、貧困緩和、人間の安全保障の向上に向けた、県・郡レベルでの能力強化に寄与することを目的としたもので、国連による提言やラオス政府の地方分権の流れを受けた内容を盛り込んで行われました。

CPC及びJICAとの共催で実施されたラオス国内研修プログラムとしては4度目に当たる今回の研修には、UNCRDから技術的な支援が提供され、クンバン(村落群)レベルでの開発計画管理を実施する計画チームの研修に焦点を置いて進められました。 クンバンとは、いくつかの村落が集まって構成される郡よりも小さいグループで、開発計画などを目的として形成されるものです。 クンバンの開発計画管理に関する郡計画チームの強化は、ラオス国家貧困撲滅計画(NPEP)の実施に必要不可欠な要素となっており、そのためチームワーク方式の導入と研修結果の広い普及を主眼に研修が企画されました。 またこの研修は、来年度よりラオス政府が相当額の予算配分を予定している国家貧困撲滅計画の実施にも大きな役割を果たしています。

研修には、国家貧困撲滅計画で最貧困グループに分類されている6つの郡(ヴィエンサイ、クン、サイソムブン、ビエントン、ホム、サントン)及びオブサーバー郡(ヒンハブ)から総計39人が参加しました。 これらの郡は6つの県(フアパン、シエンクアン、サイソムブン、ボリカムサイ、ビエンチャン、ビエンチャン特別市)に属しています。 研修参加者は、郡知事・副知事を筆頭に、計画統計局長、農林局長など関係局代表、ラオ女性連盟代表などで、政治的公約、セクター間の利害調整、ジェンダー問題への取り組みの促進など、郡レベルでのチームワークや実行性を重視した構成となっています。

研修は次のような内容で行われました。 (1)講義と討議(「地方分権における地方開発の展望と課題」「地方開発計画管理のための参加型手法」「地方開発のためのプロジェクトデザイン・実施・管理手法」など) (2)参加者発表によるクンバン計画及び貧困削減のための意見交換 (3)貧困削減と地方開発のための参加型プロジェクトデザイン・管理手法と実習 (4)地方開発プロジェクト視察 (5)研修結果の日常業務への導入(郡・クンバン計画)を目指した行動計画策定

今回の研修実施に携わったラオス側のほとんどの職員がUNCRDとJICAによるこれまでの研修生であったということは注目に価します。

最後に研修についての意見交換が行われ、アンケートが実施されました。 その結果、研修で学んだことを職場の上司や同僚と共有し、実務に充分に活かしていく考えであるという回答が数多く寄せられ、参加者の満足度が高かったことを証明しました。 また、今回の研修は計画サイクルとの直接的なつながりを持たせ、同時にチームワーク方式を取り入れた最初の研修でしたが、非常に高い効果が実証されたため、今後も継続すべき方法であると考えられます。

UNCRDでは今後以下のような取り組みを行い、以降の研修をより効果的なものにする予定です。 (1)研修に参加する6つの郡全てを貧困郡から選ぶのではなく、貧困郡と裕福な郡を同時に研修に参加させ、成功例の移転を促す。 次回からは1〜2ヶ所の裕福な郡の参加を促し、貧困撲滅や計画づくりの意見交流を図る。 (2)研修担当者を中央政府レベルからではなく県レベルから招聘することで(可能であれば成功事例を経験した人々)、より現場に近い視点で研修を行い、郡レベルの参加者によりよい知識と発見を与えることを目指す。

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