地域開発 - 社会的課題(人間の安全保障)
環境
防災管理計画
社会的課題

南アフリカ小規模事業およびコミュニティ産業開発ファシリテーター育成研修
2007年02月19日 - 03月21日
名古屋、岐阜、東京、神戸ほか

UNCRDは、南アフリカ中小企業庁およびクワズールナタール州経済開発局の職員を対象とした標記研修を独立行政法人国際協力機構(JICA)と共催しました。 南アフリカは、1994年の民主化以降一貫して、中小企業振興を国の重要国家戦略の柱として位置付けてきました。中でもアパルトヘイト下で不利益を被った黒人層を対象とした中小零細企業の振興および地場産業の振興は、現在も重要かつ喫緊の課題です。特に南アフリカ全人口の20%を占めるクワズールナタール州は、過去の政治的背景等により開発が遅れてきた州であり、黒人の失業率は30%を超えており、黒人層に対する取り組みが最も必要な州の一つです。州政府も国家戦略に基づいて中小零細企業の育成および起業支援に注力しているものの、行政組織や体制の未整備、人材不足、能力不足などから期待された成果が得られていないのが現状です。

こうした状況を踏まえて、クワズールナタール州における中小零細企業振興をキャパシティ・デベロップメント(個人、組織、社会などの複数のレベルの総体として課題対処能力が向上していく過程)の側面から支援することを目的として標記研修を実施し、中小零細企業や地場産業の振興に携わる国と州の職員6名が参加しました。

講義は、地域資源を生かした内発的地域開発振興策、中小企業振興策、特産品・地場産業振興に関する施策、特産品のマーケティング手法などで構成され、加えて、岐阜県東白川村の持続可能な森林管理、飛騨地域における地場産業振興、北海道や大分県での特産品の販売促進やブランド構築の取り組み、神戸市の産学官連携にもとづいた中小企業支援のネットワークづくりなどの視察を行い、地域資源の活用、特産品や地場産業振興およびそれに携わる中小企業向けの支援策について学びました。

研修成果として作成された行動計画には、地域資源を生かした工芸品産業の振興や若者を巻き込んだ地域開発戦略が策定され、研修中に学んだ地域資源の重要性や産学官の連携手法やノウハウが随所に取り入れられました。研修を通じて得た知識やアイデアをもとにした産業支援のできる行政官が育成されることで、小規模事業やコミュニティービジネスの立ち上げが促進され、特に黒人層の雇用促進や貧困削減に繋がることが期待されます。

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