UNCRDセミナー

第7回UNCRDセミナー

「環境分野の技術協力 〜技術を移転するだけでよいのか?〜」

講師:大田正豁(おおた まさひろ) 元JICA国際協力専門員

【レポート】

UNCRDは、元独立行政法人国際協力機構(JICA)国際協力専門員の大田正豁氏を招 き、標記セミナーを開催しました。セミナーでは、途上国で長年にわたり環境管理強化に 従事した経験を持つ講師から、環境分野における技術協力の特徴、途上国での技術支 援のあり方に関する講演が行われました。

講演の中で、環境分野の技術協力を行う際に留意すべき点として、環境対策には一様 な方法論が存在しないことや、固有の行政体制の下で巨額の資金を投下して推進された 日本の環境対策は日本と土壌が異なる国では受け入れ難いことなどが強調されました。

さらに、途上国での技術支援のあり方として、まず法令の整備や執行体制、政府部門の 政策形成能力、関係機関の協力体制、インフラ整備状況など、支援対象国の環境管理の 達成度合いを把握し、次にその達成度合いに応じ、法令やガイドラインの制定、組織力 強化のための研修、環境アセスメント計画の策定などの支援内容をデザインし、プロジェ クトに着手することが必要であると指摘されました。また講演後のディスカッションでは、 日本の途上国支援の実態や支援のあり方について活発な議論が交わされました。 

今回のセミナーには、地方自治体や企業の環境担当者、学生など46名が参加し、参加 者からは、技術支援の基本コンセプトがよく理解できたという感想が寄せられました。

 


【セミナー概要】

国際連合地域開発センター(UNCRD)は、国際的活動や環境問題に関心を持つ学 生・社会人や関連の活動に携わる方などを対象に標記セミナーを開催します。

開発途上国の環境問題は、深刻化の一途をたどっている。環境問題を克服した日本の経験は、これら問題の解決に貢献できるのであろうか? 固有の行政体制の下で巨額の資金を投下して推進された日本の経験はアジアで役に立つのであろうか? アジアは、日本の経験を真に求めているのだろうか・・・。
本セミナーでは、アジアを拠点に環境分野における多様な活動経験を持つ元JICA国際協力専門員の大田正豁氏を講師に招き、新たな視点で開発途上国に貢献するための日本の技術協力のあり方を提示します。

第7回UNCRDセミナー 「環境分野の技術協力 〜技術を移転するだけでよいのか?〜」
講   師 大田正豁(おおた まさひろ)
日   時 2008年3月12日(水) 18時45分〜20時15分
場   所 名古屋国際センタービル5階 第一会議室

名古屋市中村区那古野1-47-1
(地下鉄桜通線「国際センター」駅下車。ビルへの接続地下通路有。
または、名古屋駅からユニモール地下街を通り徒歩約10分。)
主   催 国際連合地域開発センター、国連センター協力会
そ の 他 参加費無料。
定員70名。先着順。

【講師略歴】

大田正豁(おおた まさひろ)

元JICA国際協力専門員。1965年北海道大学農学部卒。現在の環境省に入省し、フィールドにて国立公園管理、自然環境保全、野生動物管理に従事。 4年半にわたり国連環境計画(UNEP)アジア太平洋地域事務所次長を経験したことを契機に、幅広い環境管理を経験し、タイ、フィリピンの環境担当部局のアドバイザー、インドネシア環境管理センターのプロジェクト・リーダーを経験するとともに、その他多くの開発途上国の環境管理強化のためのプロジェクト発掘・デザイン、実施、研修活動等に約25年の経験を有する。

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