南クチン市のための地域主体の内発的地域開発研修コース
2014年04月7日 - 04月11日
愛知県、岐阜県

背景と目的
UNCRDでは、「各地域固有の資源をベースとして、それぞれの地域の固有伝統、文化、培われた技術に基づきつつ、地域の主導により進められる開発のパターンを内発的地域開発」と定義し、研修やワークショップ等を通じて、内発的地域開発の重要性について理解を深めてもらう一方、内発的地域開発を促進する上で必要な施策や事業を立案・実施できる人材の育成に努めてきました。今回は、マレーシア・サラワク州南クチン市からの協力要請を受け、同市の幹部職員やコミュニティリーダーを対象に、内発的地域開発の概念や、実際に内発的地域開発を進める上で必要な知識やノウハウの強化を図るため、本研修を実施しました。

主催
UNCRD、南クチン市

研修対象者および人数
南クチン市長、ミリ市長、パダワン町議長ほか南クチン市の幹部職員、コミュニティのリーダー、企業関係者ら22名

研修内容および成果
研修内容については、事前に南クチン市側との何度も議論を重ねた結果、都市部の事例を含めた中部圏の5つの事例を軸に、現地視察や日本の自治体職員やコミュニティのリーダーの方々との意見交換を中心とした実践的なプログラムとなりました。

初日、UNCRDにて「地域主体の内発的地域開発」についての講義を受けた後、まず、知多市を訪れました。知多市では、宮島壽男知多市長からのご挨拶の後、同市の担当者が、知多市のコミュニティ施策について説明、さらに同市のコミュニティを代表して南粕谷コミュニティが、その活動内容を紹介しました。また活動拠点である南粕谷コミュニティハウスにも訪れ、住民の方々と交流や意見交換を行いました。2日目は、高齢者福祉と観光とを結付けたユニークな観光地づくりを展開している豊田市足助地区を訪問しました。一行は、三州足助屋敷や福祉センター百年草を視察した後、矢澤長介元足助町長との地域づくりについての意見交換も行われました。3日目は豊田市役所を訪問、ジェームス・チャン・カイ・シン南クチン市長が市の取組みについて発表、今後の都市のあるべき姿について、太田稔彦豊田市長と意見交換を行いました。また同市の担当者より、低炭素社会構築に向けた取組みについての講義があり、とよたエコフルタン内の施設見学を行いました。4日目は郡上市明宝地区を訪問、活動の拠点である古民家「源右衛門(げんねもん)」にて、担当者が現在の取組みを説明、その後、地域主導で設立された第三セクター企業である明宝特産物加工(株)と(株)明宝レディースを訪問しました。最終日は、同じく郡上市の八幡地区を訪れ、日置敏明郡上市長を表敬訪問後、「水資源・歴史的資源を活かしたまちづくり」について講義、三つのまちづくり団体の方々と意見交換、最後に市の担当者の案内でまち歩きを行いました。
 
いずれの視察先も、地域にある資源を有効活用しながら、住民・企業・行政の協働で、地域の課題の解決に真摯に取り組んでおり、地域づくりのノウハウや手法について活発な意見交換が行われました。研修修了後、チャン南クチン市長から「南クチン市側の実状やニーズに合致した研修プログラムであり、充実した研修内容であった」とのコメントを頂きました。南クチン市では、研修を通じて学んだ内発的地域開発の概念やノウハウを、今後どう生かしていくのかに、現在報告書を作成中です。今回の研修をきっかけに、南クチン市と日本の自治体や住民の方々との間で、今後も交流が続くことが期待されます。

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